心のサークル(blog版)

心のサークルは、スピリチュアリズムを学べますが、オープンな初心者向です。

第124回 心のサークル報告

 

【と き】  2021年2月21日(日)、14時~17時

【ところ】 シルバーセンター 和室 

【参加者】 進行:US、記録:SK

US、HM、GS、GH、UC、WM、SM、IK、SK  以上9名

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(11)』の読書会

 

「もう二月!」 うかうかしていると一年があっという間に終わってしまう、塞き止めなければ!と焦りみたいなものを感じていたら、ラジオから「二月は逃げ足が速い」という言葉が流れた。なるほどとすっかり感心して、早速その豆知識を同僚に披露しました。同僚はすかさず「一月は行ってしまう。三月は去ってしまう」と倍返しで返してきました。おお!すごい、と感動する私の顔を見て、昔の人がよく言っていたと教えてくれました。

 

時間について考えてみました。

なぜ時間は私たちを急き立てたり、焦らせたりして私たちを支配するのでしょう。

それは寿命があるからではないかと思いました。命に「限り」があるから時間が生まれたのではないでしょうか。

そういえば、永遠なる世界である霊界には時間がないと言います。正直、時間がないってどういうことだろうと想像もつきませんでした。「限り」というヒントを得て、「永遠」の対義語は「一瞬」だと知ります。一瞬には限りがあって、永遠には限りがありません。だから霊界には時間がないのかも。分かったような分からないような考察です。

 

時間が飛ぶように去っていくという体感は「一瞬」をまさに実感していると言えるかもしれません。「もう二月!」という感覚は正しいのでした。

 

ということで、メンバーの皆さま忙しく、全員が集まったのは15時ころでした。

少しだけでも参加したいと時間を作って集まってくださることに本当に感謝します。

 

1週間前に大きな地震がありました。仙台は震度5強。夜中の地震でした。かなりの激しい揺れに頭をよぎったのは、やはり東北大震災です。

報道によると、今回の揺れは東北大震災の余震だったとのことです。

10年もたったのに……。

けれどよくよく私たちの心の中を覗けば、まだあの日は生きていて終わっていないのかもしれません。現にあの日の心の傷に今でも苦しんでいる人はたくさんいて、家族を失った悲しみを乗り越えられず、戦い続けている人も大勢いらっしゃいます。

いまだに余震があるということと人間の心とは繋がっていて、この10年間ずっと東北大震災の中で生きてきたのかもしれないと思うのでした。 

 

このところ、世の中の集合意識が変わりつつあることを感じている人は多いと思います。思えばあの大震災のころを境に変わってきたのかもしれない。10年を振り返ってそう思うのでした。そして去年のコロナウィルスの出現。歴史は後にこの時代をどう記すんでしょうかねぇ。

 

余震の話に戻ります。

一夜明けてみたら交通機関が麻痺していたり、断水があったりとそれなりの被害があったようですが、津波、家屋崩壊などの大きな災害につながらなかったこと、それは本当に良かったと思います。

 

商品が棚から落ちてぐちゃぐちゃになった映像をみて「経験者のくせに備えをしていないなんて学びがない、割れない素材にするとかできなかったのか」というような批判がネット上であったそうです。自然災害に遭ってまでも非難の対象になる時代になりました。

 

そう言われてもねぇ割れない素材を使いたくないってこともあるしねぇ。

なかなか備えってできないもんだよ。

そういう発言者こそ備えをしているのか? 

いやいや、ちゃんと備えをしていた人もたくさんいますよ。

なんて、侃々諤々。

 

そこにMさんが。とってもゆったりと、「言葉の中身よりも非難するという現象が苦手です」と発言されました。この発言にホワっとした空気が流れました。

 

批判の言葉の中身より、その人が発した攻撃性に対してどう感じたかということが、ことの本質なのかもしれません。

批判する人の深層心理、された側に湧き起こる感情。それを考察するのはとても面白いことかもしれません。

 

それにしても、いつ来るかわからない災害に備えるって実際難しいというのが、現実なんじゃないかな。不意にくる大きな揺れってのはほんとに怖い。それは経験しないとわからない。経験に勝る共感はないような気がします。

 

 

「時期」があるというお話。

 

大震災後しばらく医療費の免除期間がありました。それを利用した人は大勢いました。

その期間が終わり自費診療になって何年も過ぎてから、ようやく病院の窓口に来たという人の話がありました。

病状を放置していたために症状はかなり悪化していたとのことです。なぜ長い間治療もせず放置したのか?と、医療者は思ったけれど、その人の事情は重い話でした。あまりの悲しみに病院へ行く気力すらなかった。10年に近い長い時間が過ぎて、やっと病院を訪ねる気になったとのこと。医療者はその人が耐えた長い時間を思うと言葉を失ったとのことです。

 

それでも、時間はその人を回復に向かわせたのだなぁと思いました。

長い長い時間をかけて進んだのだなぁと思いました。

人の心が前へ進みだすには時期があるというお話でした。

 

地震はエネルギーの解放なので本当はよい現象ですよねという意見もあり、確かにそうだ…と視点を変えると急に空気が軽くなりました。

 

 

ホリスティック医療について。

霊障医学という部門があるとのことです。

 

寺山心一翁さんの紹介がありました。

私は初めて知ったお名前なのですが、何名か既にご存じのようでした。

 

心とからだが密接に関係しているということは定説になりつつありますが、「霊障」とまでなりますと、現代の医学会では全くのタブーのようです。

でも、これを無視し続けている間は医療に限界があると思います。

 

霊的な側面から治療することが当たり前になれば、自分で自分のことを治せたり、治癒が霊的進化を伴ったり、不安や心配から解放されて社会全体が豊かになりそうです。

 

と、こんな話をしばらくしまして、IKさんの瞑想と、USさんがシルバーバーチの祈りを唱え、輪読を始めました。

いよいよ11巻です

 

 

シルバーバーチの霊訓(十一)

まえがき

 

「彼が行っちゃったよ」テスター氏があっさりとそう言った。

「行った? 病院ですか?」

「違う! 連れていかれたんだよ」

「連れていかれた? どこへですか?」

そう聞き返しているうちにテスター氏の言葉の衝撃がやっと伝わった。

 

 

モーリスバーバネルが亡くなったのは1981年7月17日。

40年も前の話で、私がこの本と出合ったころにはすでに他界していたのですから、この記述に心を乱される必要はないのですが、このやり取りの臨場感に私までも深い喪失感が押し寄せてきました。

霊訓を毎月一章ずつ読んでいるので、毎月シルバーバーチと対話しているような気持ちでした。この10年、霊訓とともに時間を過ごしてきたのです。

私たちもひとつの区切りを迎えようとしているのだなぁという寂しさなのかもしれません。

 

でも大丈夫! 12巻が終わったら、また1巻から始めるのですからね!

 

続きまして1章です。

 

1章 シルバーバーチの自己紹介

 

私の名前はシルバーバーチではありません。これは私がバイブレーションを下げて地上世界とコンタクトすることを可能にしてくれる一種の変圧器の役目をしている、かつて地上でインディアンだった霊の名前です。

いずれにしても名前はどうでもよいことです。私に関するかぎり名前は何の価値もありません。これまで一度も地上時代の名を明かしたことがありません。

地上時代の私はレッドインディアンではありません。このインディアンよりはるかに古い時代の別の民族のものです。霊的進化の末に二度と地上世界へ生身に宿って戻って来る必要のない段階まで到達いたしました。p12

 

かつて私は指標を求めていました。なぜ、お金のある人や声の大きい人に指導権を握られなければならないのか。なぜ不平等なのか。それでいいのか。絶対的な真理が知りたいと思っていました。でも宗教はどこか教義的で好きになれず、自分で考えるほかないと観念していましたが、所詮独りよがりにすぎず、何が正しいのか全く分からず、モヤモヤするばかりでした。

そんな時にシルバーバーチに出会いました。反発の要素のない明快な指針。それに加えて大きな包容力。まるで神様だと思いました。

人間を超えた遥か上の世界に住んでいる存在からの言葉が聴けるなんて、奇跡だと思ったことを思い出します。

 

私はインディアンの文明のほうが白人の文明より優れていると思っておりますが、決して欠点や残忍な要素がまったく無いとは申しません。しかし極悪非道の文明を移入したその責任は、大体において白人に帰さなければならないと考えます。p12

 

子供のころ、映画の中のインディアンは野蛮な種族として描かれていました。多くの人がそれを信じたと思います。でも真実は白人たちが自分たちの都合の良いようにインディアンのイメージを作り上げ、体よく迫害したと気づいている人は多くなっています。それを証明するような文章ですね。常識が間違っているというひとつの例となりますが、常識という名のモンスターは現代にもまだたくさんあって、まだまだたくさんの真実が隠されています。

すべてが暴かれて白日の下になった素敵だろうなぁ。

 

さて、シルバーバーチが操っているバイブレーション。

魂のことを波動とか、波長、周波数と表現したりします。

霊性の高い魂の波動は細やかで軽く、私たち地上の人間は鈍く重いと表現されます。

地上は暗くてどんよりとしているそうです。霊界と地上は違う場所にあるのではなく、重なり合っているとのこと。

霊界と周波数を合わせるというのはラジオの周波数を合わせるのと似た作業らしいですが、重い波動を手放すことがダイヤルの役目をしているようです。

心配や苦労の念は、確かに体を重くします。重い荷物を背負って歩いている感じはありますよね。それが波動なのかなぁ。

 

神は人間に一定限度内の自由意志を与えてくださっています。操り人形ではないのです。知性をお持ちです。理性をお持ちです。自分で判断し、決断し、反省し、自分の意見を形成し、体験から知恵を学んでいく能力をお持ちです。p16

 

魂が内在する可能性を発揮するのは逆境の中にある時こそです。のんきな生活の中では霊性は磨かれません。苦しい道こそ有難いのです。その道を歩み続けるうちに、見慣れた道路標識や目印(伝統的な宗教儀式、迷信的概念、生活慣習等)が後ろへ後ろへと残されていきます。が、心の奥ではみずから見出して真理を土台とした信念がますます深まりゆくものです。p16

 

過ぎ去ったことは忘れることです。すでに後ろのものとなりました。前にあるものが大切です。言うまでもなく、今あなたが味わっている結果を生み出した原因は過去に有ります。しかし同時にあなたは、これから結果を生み出す原因を今作りつつあるのです。良い種を蒔くように努力なさることです。月並みなことを申すようですが、やはり真実です。取り越し苦労はいけません。心配は無知から生じます。真理の光の中で生きる事です。p16

 

 

思い切ってやってみなさい。

成功、失敗どちらでもよろしい。そこで見つけなさい。

くよくよしなさんな。今が未来の自分を作っている。だから今を生きなさい。

そういうメッセージでしょうか。

 

 

霊媒をしている人が孤独感を口にすると次のような意外な返事が返ってきた。p20

 

私の方があなたよりはるかに孤独を味わっております。私は本来は今この仕事のために滞在している地上界の者ではありません。私の住処は別の次元にあります。あらゆる面での生活条件が地上よりはるかに恵まれ、交わる相手や仲間はみな”光り輝く”存在です。が、その高級霊たちと会えるのは、指導を仰ぎにこの地上圏を後にした時だけなのです。地上というところは私たちにとって何一つ魅力のない世界です。

 

シルバーバーチの孤独と私たちの孤独。何が違うのだろうと考えてみました。どう感じているかが違うってことだと思うのです。孤独自体は同じ現象なのだろう…と。

私の孤独をオノマトベで表現するとグズグズ、ズブズブ、ネトネトみたいで、シルバーバーチの孤独は精製された結晶のように品のあるものなんだろうなぁ。

 

私にもこれまで数多くの挑戦すべき課題と困難とがありました。しかし、私はそれを堂々と受け止めてまいりました。なぜなら、背後に控えてくださっている霊の力をもってすれば何事も必ず克服できると信じたからです。p21

 

私たちにも言える事ですね。背後にはたくさんの霊たちがいて守ってくださっている。それを本当に信じることができたなら、孤独も不安も無くなるはずです。

 

 

霊訓がまもなく終わる11巻だというのに、今になって自己紹介でしたねぇ。

それにしてもシルバーバーチのこの世でのお名前は誰だったのかなぁ。

性懲りもなくそんな疑問を残して第124回読書会の報告を終わることにします(笑)

 

 

 

次回 第125回 心のサークル お知らせ

コロナ禍による対応のために3月は、中止となりました。4月以降も未定ですが、暫定的にWeb開催も企画予定です。

 

 

【と き】  2021年 3月21日(日)、14時~17時 

【ところ】 シルバーセンター 和室

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(11)』 2章 

【持ち物】 上記書籍をご持参ください。

      <書籍が手に入らない場合はお声がけください。資料作ります。>

【参加費】 喜捨

【参加者】 シルバー・バーチの霊訓に関心があり、向上進化を目指す方どなたでも。

 日常を離れた空間で、ともに学びましょう!

新しく参加希望の方は、本ブログコメント又は下のメール宛へご連絡頂けますと幸いです。お気軽にお尋ね下さい。

【メールアドレス】 kokoronosakuru@gmail.com