心のサークル(blog版)

心のサークルは、スピリチュアリズムを学べますが、オープンな初心者向です。

第143回 心のサークル報告

 

【と き】  2022年10月30日(日)、14時~17時

【ところ】  シルバーセンター第三研修室+zoom

【参加者】 進行:US、記録:SK

US、ST、UH、HM、WM、TN、IM、UC、SK   以上9名

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(12)』の読書会

 

 

この日、仙台では全日本大学女子駅伝が開催されていて、あちこちで道路が封鎖。それに影響されてUSさんが30分ほど遅れるとのこと。到着まで和気あいあいとおしゃべりしながら待っていました。かれこれ10年以上の長いお付き合いの皆様のおかげで、霊的な視点で日常を語り合う機会に恵まれすぎています。この世は霊的なことが当たり前になっていると錯覚してしまいそうですが、やはりまだ少数派のようです。

 

 少数派とは、”属する数が少ない方”ということですが、それが自分たち…と考えますと、改めて自分という個性を強く感じます。 私たちは希少なんですねぇ。それは素敵なことですねー。逆にそのせいで生きにくかったこともあったかもしれませんが。

 

 大多数が眺めている景色とは違う景色を眺めている希少種。少数派だと自覚すれば、世間と認識が違って当たり前と冷静に受け止められますし、その希少さに自信をもって「自分」を生きていくことは、すごく自由な感じがします。

 

 それにしても、霊的な知識を携えているということが希少なら、自分たちは案外ススンデる存在なんだなとちょっと嬉しい感じです。

 

 エヘン!笑

 

 スピリチュアル以外の話題も自由に行われています。ファッションのこととか 経済的なこととかも。それもまた嬉し楽しです。

 

 そうこうしているうちに、USさん到着。遠隔の皆様もお待たせいたしました。全員が揃いましたところで、読書会の始まりです。いつものように、シルバーバーチの祈りで場を整え輪読開始です。

 

前回の続きで11章後半を読みました。

 

 

11章 力強く生きるための叡智

 

 

 

 苦しみの体験こそが霊性を磨く。苦の哲学とも言われているシルバーバーチの霊訓ですが、共感するかどうかは自分次第。自分の考え方に合わないと思えば、別の概念、もっと気楽な考え方を選んでもそれはそれでいいわけです。でも苦難に出合った時に思うのは、経験からしか学べないことってあるなぁという実感です。

 

(73)気楽な道は前途に霊的な目標を持たない人に任せればよろしい。霊的な鍛錬とそれに伴ってもたらされる霊的な豊かさを求める者には、厳しい道が用意されます。霊的褒章は気楽な道を求める者にはもたらされません。もしそうでなかったら、その褒章は敢えて求めるほどの価値はないことになります。闘いを挑み苦しみ抜いた末に勝利を得る方が、何の挑戦課題もなく呑気に生きているよりはるかに上です。魂が自我に目覚め内在する神性が表現の機会を得るのは、必死に努力するその最中です。

 

 

 余命宣告されながらも終末医療の仕事をし続けていたお医者様の動画を紹介してもらったことがあります。彼が患者さんに向かって「一緒に頑張りましょう」と元気づけている診察の様子をみていて思ったのは、患者さんにとって同じ境遇のお医者様からの言葉はどんな処方箋よりも励ましになるだろうなということです。なぜなら彼から発せられる言葉は、経験の上に立った本当の言葉だからです。また、同じ境遇の仲間が強く生きる見本を示してくだされば、自分も頑張ろうと思えるのではないでしょうか。自分だけが苦しんでいるわけではないと知れば孤独ではなくなるからです。人は寄り添いがあるだけでとても強くなれます。(寄り添うということ、大事な意味がありそうですね)

 

 

(74)いかなる事態に立ち至ろうと、それはあなたにとっての挑戦課題として受け止めなさい。魂はその根源において神性を帯びているがゆえに、その挑戦を真正面から受け止め克服し一段と強力になって行くだけの力を秘めております。いかなる事態も歓迎し、決して悲観的なったりグチをこぼしたりしてはいけません。あなたほどの霊的知識をそなえた方ならば、毎朝の訪れを内的な喜びをもって迎えることができてしかるべきです。永遠の魂を傷つけるほどの事態は決して起こり得ないからです。

 

<あなたほどの霊的知識を備えた方ならば・・・> ストレートに言われて、ううっと、一瞬息が詰まりました。 それを言っちゃあおしまいよ、、と口上を述べたくなりますが、おっしゃる通りなわけでございまして、どーもすみませんという感じです。

 とにかく踏ん張らないといけないなぁと思うわけです。乗り越える力は持っているのです。霊性を進化させるためにそれを携え生まれてきたのですから…。

 

 

 UHさんから今取り組んでいる個人的問題のことで、こんな話をされました。

 

 「解決できると知ってはいるんです。けれどやはり大変。」

 

 霊的知識豊富なUHさんでも大変と感じることがあるんだなぁなどと思いつつ、同時に「そうか!」と気づいたことがありました。「大変」なのはみな同じなんですね。ただ乗り越え方に違いがあるということです。「解決できると知っている」という自分への信頼がポイントだと思いました。心配や取越苦労をしないことを実践されているということですね。 

 

 一生懸命挑むのみ! とてもシンプルです。 

 

 頭の中で計算することに疲れると別のことに頭を切り替えるそうです(UHさんの場合は読書とのこと。正統派を選んでおられるよう)。一時的にそれから逃れることができる。休むということも大事なんですね。

 

 問題を乗り越えたときご褒美が待っていると自分を励ます。 責任を果たすという強い意志を持つという心構えも話されました。

 

 すごく整理されているなと感じました。知識を実践するということはそういうことなんですね。取越苦労をするかしないかは霊的にどれだけ成長しているかのリトマス試験紙のようなものだと思います。

 

 取越苦労をする訳は恐怖を取り除きたいからに他ならないけれど、逆に恐怖を作り出しているような気がします。恐怖心をなくすのは難しいことではあるけれど、難しいとばかり言っていたらいつまでも同じステージですから、強い意志を持って挑むことが必要と思いました。とにかく風に向かって前へ進むのです。

 

(60)生活は”行い”だけで成り立っているのではありません。”言うこと”も”思うこと”も生活の一部です。行為だけが大事と思ってはいけません。もちろん行為が一番大事です。が、口にする言葉も心に思うことも、あなたの一部です。その思念がコントロールできずに、それに振り回されている人間が多いのは悲しいことです。

 

 行為と言葉は比較的表に出るものなので比較的コントロール可能ですが、”思うこと”については霊性がそのまま反映しているような気がします。

 

 これに関連したお話で、STさんからの近況報告はとても興味深いものでした。

STさんが所属している会で「医者が患者を治療する際に何を優先して考えるか?」という議題があり、STさんは「慈愛」を提言なさったとのことです(会のみんなからは拍手!)。でも、その会の皆さんからはちゃかされて終わったらしく、一般社会の中で「愛」という言葉は、実体のないもののように扱われるのだなぁと思いました。

 

 スピリチュアリズムでは愛にこそ実体があり、そのエネルギーは病気を治す最大の力とも思われてますが、現実ではまるで無視されているのが現状。でも、医療現場で「愛」が必要だと発信するお医者さまがいるということは素晴らしいなぁと思いました。一人が気が付くと、どこかでそれをキャッチする人が現れるという、量子もつれの現象がおきて、いつか「愛」を底辺に置きながら治療を考える医療が世界のスタンダードになったなら素敵ですね。治療方法が今とはまるで違うものになるかもしれません。

 

 

 Iさんからは、患者さんが払う「お金」の問題について意見が出されました。代替医療など、新しい医療の取り組みがあっても、そこに発生するお金は万単位になることが多く、お金持ちしか利用できない現実があるということです(そういう問題っていろんな側面でありますね)。しかし、ヒーラーも生活しなければならない現実もあり、これからの課題でしょうかね。

 

 人々全員が霊的な真理を知れば、何万円も払って他人に頼らずとも自分自身で問題を解決できるんですが、解決できるまで霊性を高めるのは至難の業。せめてこの心のサークルのように小グループの勉強会があちこちにできて、みんなで支え合うような社会になればいいなぁと思います。

 

 

 さて、冒頭で「あなたほどの霊的知識を備えた人ならば」という言葉に焦点を当てましたが、シルバーバーチはわたしたち人間が未熟な魂であることをじゅうじゅう知っておられるので、励ましの意味で言ったのだろうなと私は解釈しています。「だから頑張りなさい。大丈夫です、ちゃんと背後には霊団がついています」、という言葉がその奥にあるのだろう…と。

 

 何かに躓いたとき、自分はダメだと裁いてしまいます。けれど、「人間とは躓くものです」というシルバーバーチの言葉は励ましになります。

 

 卑屈にならなくてもよい。過ちがあるからこそ改められる。立ち向かうチャンスを与えられた。

 

 この世は心の筋トレをするトレーニングジム。課題をクリアすれば筋力が確実に付きます。事あるごとにそれを思い出し、意識して踏ん張ればきっと心は強くなれるはず。どんな自分になれるのか楽しみにしてみましょう。

 

(61)人間の生活に過ちはつきものです。その過ちを改めることによって魂が成長するのです。苦難や障害に立ち向かった者が、気楽な人生を送った者よりも大きく力強く成長していくということは、それこそ真の意味での”ご利益”と言わねばなりません。何もかもうまく行き、日向ばかり歩み、何一つ思い煩うことのない人生を送っていては、魂の力は発揮されません。何かに挑戦し、苦しみ、神の全計画の一部であるところの地上という名の戦場において、魂の兵器庫を開き神の武器を持ち出すこと、それが悟りを開くということです。

 

 

 

 

次回 第144回 心のサークル お知らせ

 

 

【と き】  2022年 1127日(日)、14時~17時 

【ところ】 中小企業活性化センター+ZOOM

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(12)』 12

【持ち物】 上記書籍をご準備ください。

      <書籍が手に入らない場合はお声がけください。資料作ります。>

【参加費】 喜捨

【参加者】 シルバー・バーチの霊訓に関心があり、向上進化を目指す方どなたでも。

 日常を離れた空間で、ともに学びましょう!

新しく参加希望の方は、本ブログコメント又は下のメール宛へご連絡頂けますと幸いです。お気軽にお尋ね下さい。

【メールアドレス】 kokoronosakuru@gmail.com