心のサークル(blog版)

心のサークルは、スピリチュアリズムを学べますが、オープンな初心者向です。

第11回 心のサークル 報告

【と き】 2010年10月17日(日)13時〜17時
【ところ】 ハーモニーサロンM
【参加者】 Uさん  Oさん  Yさん(記録)
【内 容】

 前回からの2カ月間、世界中があのチリの落盤事故の話題でもちきりでしたね。つい先日の全員無事救出で一件落着となりましたが、最初は救出までに4カ月掛かるといわれて、おまけに過酷な条件下のもとにあって、言葉にできない哀憐の思いで一杯でした。世界中が固唾をのんで見守る中、実際に援助物資を送る方もおりましたね。その行動力に頭が下がりました。今回の一件において、当事者である作業員も家族も、まさに地獄と天国を味わったことと思います。作業員の中には「生まれ変わりました」と発言し、これからの人生を大切に生きていこうとする元気な人や、一方では長時間に及ぶ死の恐怖を体験し、精神的に不調に陥っている人もいるようです。彼らの貴重な体験は、世界中の人々にとっても大きな学びになったに違いありません。この教訓をこれからの人類や地球のことを考えるチャンスとしていきたいものですね。利己的な人間の傲慢さと、貪欲さの末路を見せられた気もいたします。それにしても犠牲者が出なかったことは、不思議でなりませんね。
 もうひとつ憂いを感じる問題が、尖閣諸島をめぐる日中間のイザコザです。いっそのことあの島が無くなればよいのにと思います。長年両国を行き来してきて、もちろん文化の違いはありますが、一人ひとりの人間の本質は同じだと思います。平和を望み、争いを嫌います。身近にいる中国人の方や、テレビの解説者によると、あの過剰な抗日運動は、歪んだ愛国教育が原因だと言います。愛国はもちろん良いことですが、日本に対する恨みを掲げての愛国教育だそうです。以前にも靖国問題や教科書問題が、取りざたされていた頃、中国へ行った時は、タクシーの運転手などから質問されました。もちろん私は、平和的に未来志向の考えをお伝えして、最後にはお互い笑顔で「再見!」と言ってお別れすることができました。しかし今回の尖閣諸島の問題はそれらとは異質なので、来月の渡中を控えて平和的な良い考えを見つけたいのですが・・・。とにかく同じ悲劇を繰り返すことくらい愚かなことはありませんので、こういう時こそ試されている事に気付き、冷静なる判断が要求されますね。次のマザー・テレサの言葉「あなたの中の最良のものを」は、全てのしがらみを一刀両断にしてくれそうですよ。
 
  ・人は不合理、非論理的、利己的です
   気にすることなく、人を愛しなさい
  ・あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう
   気にすることなく、善を行いなさい
  ・目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう
   気にすることなく、やり遂げなさい
  ・善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう
   気にすることなく、し続けなさい
  ・あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう
   気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい
  ・あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう
   気にすることなく、作り続けなさい
  ・助けた相手から、恩知らずな仕打ちを受けるでしょう
   気にすることなく、助け続けなさい
  ・あなたの中の最良のものを、この世界に与えなさい
   たとえそれが十分でなくても
   気にすることなく、最良のものをこの世界に与え続けなさい
  ・最後に振り返ると、あなたにもわかるはず
   結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです
   あなたと他の人の間であったことは一度もなかったのです


 さて、収穫の秋がやってきました。自然のエネルギーをたっぷりと蓄えた天からの恵みたちが、店頭でニコニコしてますね。新鮮で美味しいものを頂くと、体はもちろん心も満たされますね。体と心は一体なのが分かります。それならば一つの体を構成している各部位は、なおさら密接な関係をもっているのでしょう。先日テレビで、心臓病と歯の関係の重要性を伝えていました。この日も薬膳のことやマクロビオティック(無農薬の穀物や野菜中心食)、そしてホリスティック(全体的)医学に話題が及びました。そこでこれらの分野に詳しく、歯科医師でもあるUさんから見たホリスティック医学の大切さを、簡単に解説して頂きました。

「近年の局所の疾病を全身からみていくホリスティック(包括的)な考え方は、もともと東洋医学的な視点では当たり前のことです。通常、歯科界で言われる食習慣を簡単に言いますと、規則正しい食事を取り、間食を控える。また、噛みごたえのある食べ物を良く噛み、歯周組織を活性化させるなどが一般的です。更に、これに付け加えて、「食物の陰陽表」に代表されるマクロビオティック(macrobiotique=フランス語)的な視点からの食習慣がより患者さんにとって免疫力向上の観点から、より利益になると思われます。
 マクロビオティックの考え方は、「身土不二と一物全体」を基本とするものです。私も健康の二大原則として、身土不二と一物全体を基本として生活しています。身土不二とは、身体と土地とは切ってはきれないもの(不二)で、自分の生活した土地で、季節に獲れた旬のものを食べれば身体のバランスがとれるという考えかたですが、陰陽でみると西洋栄養学ではわからない食のバランスが理解できます。私の人生感にもなっている中庸という考え方ですが、温帯(中庸)の玄米を主食にして、中庸の野菜や豆、ごま、海藻を常食とする食生活は、先祖伝来の体に無理のない自然な食生活だといわれています。地産池消をスローガンにするスローフード運動を支持する一つの背景的な考え方だと思います。また、一物全体とは、食べ物は全体で調和が保たれているので、一つのものをまるごと食べることが身体のバランスによいとする考え方です。野菜は根から葉まで、小さな魚はまるごと、穀物は未精白のまま食べることを原則とします。特に全身の疾患とのからみで、食性の影響が大きいと思われる歯周病患者さんにはこの原則を不断の食習慣に応用してみると良いでしょう」

 また、Uさんは診療に気診(気の診断法)を取り入れています。前にも当サークルで話題になりましたが、これは熟練を要するものです。一朝一夕には体得できませんが、訓練次第では日常生活に生かしたり、相手のオーラを見て判断することも可能になるそうです。先日は気診のことでUさんを訪ねて来られた鍼灸師の方もいたそうです。
 縁ある方から頂いた、山村幸夫さんの在りし日の肉声のCDを聞きました。ご著書を読んで想像していた以上に、清々しく力強い声、自信に充ち溢れた淀みないお話にしばし陶酔してしまいました。次は我々の番ですね。各々に相応しい形で実践して、山村さんに追いつけ!追い越せ!!
 ところで数日前Oさんにお会いした時に、ぜひサークルで聞いて頂きたいことがある旨を伺っていましたので、Oさんにバトンタッチしました。内容は心の内にメモさせて頂きましたことをご了承下さい。
 人間は感情の動物といわれているように、他の動物のように単純にいくわけがなく、様々な悩みを生じますね。しかしその分ご褒美である喜びも大きいと思います。そしてスピリチュアリズムを学ぶにつれて、怖いものが無くなってきたように思えるのです。一般的に最大の恐怖とされる「死」の観念が大きく変わりましたので。私にとって大変大きな喜びです。しかし本当の意味での大いなる喜びを我がものにするためには、ちょっと条件があるそうですよ。それはUさん曰く「死んだ後問われることは、『人のために何を努力してきたか』だそうですので、利己愛に生きて来た多くの方々は、猛烈な自責の念に苛まれるそうです。エゴを捨て利他愛に生きることのみを志向する霊人の観点から、これからの人生を精一杯生きましょう!
 若い時はあれこれと珍しいものばかりで物欲が旺盛でしたが、年齢を経るにつれて「足るを知る」の境地に入るものですね。その反面知的欲求は年齢に比例して高まってくるように思うのですが。中国の言葉に「活到老、学到老」というのがありますが、人間一生勉強だそうです。深いですねー。今回は胸襟を開いて語って下さったOさんの勇気に、UさんとYさんは感動を頂きました。Oさんは「今の延長線上に未来があるのですから、余計な心配をすることをやめて、今を精いっぱい生きることが大切に思えるこの頃です。問題を通して私の役割が見えてくる感じがします。これからますます家族と協力して頑張ります」と語り、現実の中にこそ夢と希望の光があるということを教えてくれました。皆それぞれが灯台守かもしれませんね。今後も切磋琢磨して参りましょう。

涼しさもつかの間、めっきり寒くなりましたね。衣替えはもうお済ですか?暖かくして冷えに注意しましょう。一番身近な相棒である衣類たちに「ありがとう 」そして「よろしくね (^^♪)