心のサークル(blog版)

心のサークルは、スピリチュアリズムを学べますが、オープンな初心者向です。

第132回 心のサークル報告

【と き】  2021年11月28日(日)、14時~17時

【ところ】  シルバーセンター5F+zoom

【参加者】 進行:US、記録:UH

US、ST、HM、WM、TN、SM、SKUH  以上8名

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(11)』の読書会

 

季節は慌ただしく冬の様相を整えています。落葉樹のモミジやカエデは太陽の光を葉に一杯溜め込み、そのエネルギーを枝に移し、寒さで紅葉したその葉を枝から切り離します。厳しい冬を乗り越える準備に入りました。そして春にそのエネルギーが新しい芽を生み出す力となります。

 

今回は会場7名、ZOOM参加1名で開催されました。

いつもの様に主催者であるUSさんのシルバー・バーチの祈りの後、輪読が始まります。

 

今回は大きなテーマです。

第7章 人類の宿題―地上天国の建設

 

◇今日の世界の風潮、物的利益優先の考え、暴力、そのほか“文明国”と呼ばれる国においてますます増加しつつある恐ろしいことを憂慮する人たちへ何かメッセージをいただけないでしょうか。果たして希望はあるのでしょうか。

 

大霊の御心は必ずや行きわたります、と申し上げます。地上天国はいつの日かきっと成就されますが、それはゆっくりとした段階をへながら、そして時には苦痛を伴いながら成就されてまいります。

おっしゃるような暴力・混乱・衝突・戦争・残虐行為が増えつつあるのは、今地上世界がオーバーホール(修理・点検のための全面的解体作業)の過程にあるからです。

 

すでに多くの伝統的思想が葬り去られました。若者は自由を求めて騒ぎ立てております。又、永いあいだ手枷足枷となってきた制度、しかも何の努力もしない一部の階層の特権をこしらえている制度に対する不満がもはや抑制できなくなっております。

そうした“るつぼ”の真っ只中にいる人間にとっては、その背後の神の意図を読み取ることは難しいことです。しかし歴史を振り返ってごらんになれば、そこには段階的な進化の跡があることに気づかれるはずです。

 

総体的にみて人類はかってより親切心と寛容心が増え、その一方において偏見と残虐行為と抑圧政策がのさばっております。これは物的宇宙の進化の仕組みの一環なのです。つまり、対立する勢力が激突して、そこからより良いものが生まれ、全体として進化していくということです。

 

気を落としてはなりません。大切なのは霊的真理と霊力とが世界の多くの土地にしっかりとした足場をつくり、退却させられることがないようにすることです。それが至るところに恵み多い影響力を及ぼし、全体としてパン種の働きをしつづけます。その影響力が浸透するにつれて暗闇と無知と愚行を追い払い、地上世界を汚している醜悪と邪悪を駆逐していくことでしょう。Pp166-167

 

今、世界はコロナ禍で混乱しています。国家主導の下で人々はマスクを着けワクチンを打ち防御態勢に腐心していますが、未知のウイルスは変異しながら自由に振舞っているように見えます。

私たちは様々な苦難に対し心に過剰の恐れを持つことなく、善き世界が生じるには苦難も必要と理解し、神(大霊)を信じ、今をしっかり生きよと語りかけているようです。

 

 

◇地上世界は渦巻き状に進化しているように思います。

 

おっしゃる通りです。その渦巻きの一ばん底は恐ろしい様相を呈していても上層部は実に明るい展望が開けております。落胆してはいけません。大霊は宇宙創造の当初からずっと地球を管理しておりますから、次になすべきこともちゃんとご存じです。

 

大切なのは、取り越し苦労をしないということです。心配の念は私たち霊界から援助する者にとって非常に厄介な障害です。拒否的性質や腐食性があります。恐れ・心配・不安、こうしたものはその人を包む物的・精神的・霊的雰囲気を乱し、私たちが近づくのを一段と困難にします。

 

真理を知った者は、それがわずかであっても、いついかなる事態に直面しても、穏やかで平静で受動的態度を維持すべきですし、又そう努力すべきです。全生命に存在を与えている霊力より強力なものはないとの断固たる自信に満ちていなければなりません。

私からのメッセージがあるとすれば、それは“心配の念を棄てなさい。そうすれば内部に静穏が得られます。内部が静穏になれば外部も静穏になります”ということです。Pp168-170

 

恐れ・心配・不安は人類が獲得した生き延びるために必要な思考ですが、ただ「正しく恐れ、心配し過ぎないこと」その心配の念は背後霊からの援助を拒否することになりますよ、と言います。「だから私は楽観的」も自信過剰は禁物、人生には深刻に悩む時があります。それを楽しむ余裕があれば・・・、常にポジティブ思考のバランスが丁度良いのかも。

 

 

◇戦争はどう理解したらよいのでしょうか。

 

無限なる叡智と愛を具えた大霊は地球人類を創造するとともに、ある範囲内での自由意志を授けられました。同時に大霊は、人間が個的存在としていかに生きるべきかについての誤りない指標としての神性が開発されるように、人類全体の霊と精神と身体とに配剤なさっております。

大霊は自由意志を与えてくださいました。しかし自由意志があるということは、同時に自分の行為への責任もあるということになります。

 

 あなたは“善いこと”をしてもいいし“悪いこと”をしてもいいのです。善と悪とは一つのコインの表と裏のようなものです。愛と憎しみ、光と闇、嵐と静けさもそうです。そのどちらを選ぶかにあなたの選択権があるということです。

 

 そこで戦争のことですが、あなたはその動機に立ち帰って、こう自問するのですー“なぜ戦争をしなければならないのか”“両者が共通して求めているものはいったい何なのか”“それは互いに相手を支配することなのか”

 

 そうした問いにあなた自身が考えて答えを出さないといけません。所詮はあなたがたの世界です。パラダイスとするも地獄とするもあなた方人間次第です。どちらかを選ぶ自由と、どちらにもできる自由を具えているからです。Pp173-174

 

 

◇私個人にはできません。一人の人間ではどうしようもありません。

 

“個”が集まって地上人類全体ができ上がっているのです。一人でも多くの“個”が貪欲と強欲と残虐と横暴を止めれば、その数だけ平和に貢献するのです。あなたはあなたの生活、あなたの行為、あなたの言葉、あなたの思念に責任を負うのです。他人のしたことで償いをさせられたり、報酬を受けたりすることはありません。それが摂理なのです。

 

平和を求めて祈り、霊界の高級霊の道具として協力しようとなさる努力は必ず報われます。人間の協力を得てはじめて霊力を地上へ届け、戦争や暴力行為、その他、地上の文明を混乱させ存在を脅かすものすべてに終止符を打たせることができるのです。

 

しかし、これより先もまだまだ戦火の消えることはないでしょう。なぜなら、人類全体が一つの巨大な霊的家族であるという、この単純な真理が未だに理解されていないからです。肉体は撃ち殺せても霊は死なないのです。この事実が世界各国の国政をあずかる人たちによって理解され、その関連分野を通じて実行に移されるようにならないかぎり、戦争の勃発は避けられないでしょう。

霊的真理を理解する人が増えるにつれて、その知識にのっとった生き方をする人が増え、その人たちの生活が依存している各種の制度も、霊と精神と身体がその幸福と成長と成熟にとって必要な体験が得られるように改善されていくことでしょう。Pp174-176

 

テーマは戦争です。彼は個人の自由意志が「善と悪・光と影」を選択すると言います。悪の場合は戦争、善の場合は平和です。しかし選択した個人は戦争の悲惨さを体験して初めて「こんな筈ではなかった。私は選んではいなかった、全体がそのように動いていた。」と・・・

しかし、彼は「個人が個人の範囲で責任を持つのです、他人の分の責任はありません」と単純明快です。そして一人ひとりの生き方が大事なのです、と続きます。

 

マルキシズムないしはコミュニズム共産主義)について、今では少なくとも思想上の共鳴者は人類の三分の一にも達しています。既成宗教のいずれよりも頑強で、その影響力は強烈です。これこそ純粋な唯物観を説いている点で、われわれスピリチュアリズムの本当の敵ではないかと思うのですが・・・

 

もしもコミュニズムが真の協調性を意味し、階級上の差別もなく、住民がお互い助け合う心を持った社会であるとすれば、現在の地上世界では思想的にコミュニズムを標榜している国家には、そういうものは存在しておりません。

 

 地上社会の問題のそもそもの根源はマテリアリズム(物質偏重・唯物思想)にあります。皆さんはそれと真っ向から対立するスピリチュアリズムを提唱し唱道なさっているわけです。そして霊が実在であることが単なる理論ではなくて事実であることの証明を提供しております。

 

皆さんは明日のことを思い煩うことはどこにもありません。最善を尽くして私たちに協力してくださればよいのです。そのうち徐々にではありますが、地上のガンである物欲が除去されていきつつあることに気づかれるでしょう。Pp178-180

 

霊媒バーバネル氏が亡くなったのが1981年、中華人民共和国共産党の事実上一党独裁政権)の天安門事件は1989年、現在へ至る。ソビエト社会主義連邦(共産党の事実上一党独裁政権)の崩壊は1991年。現在のロシア連邦は多党制であるが与党統一ロシアの一党優位政権である。

ただ社会の問題の根源は共産主義かどうかではなく物質のみを崇拝し霊界の存在を否定する思想の蔓延にあると言っているようですね。

 

 

◇戦争がもたらす地上と霊界双方の弊害について語る。

 

私たちは霊界が再び傷ついた魂の病院となるのはご免こうむります。こうして地上の皆さんとともに仕事をしている私たちから申し上げたいことは、皆さんは私たちがお教えしていることのすべてを地上生活に摂り入れていくだけの用意ができていなければならないということです。

 

 私たちが代わりにやってあげるわけにはいかないのです。私たちには人間のしている間違ったことがもたらす結果が分かります。地上でそういうことをしていたら霊界へ来てからこうなりますよ、ということをお教えすることしかできません。

 

 そのことをこうして地上へ戻って来て教えねばならないのは、戦争のもたらす結果が破綻と害悪でしかないからです。霊界へ送り込まれてくるのは霊的に未熟な魂ばかりです。言ってみれば、熟さないうちにもぎ取られた果実のようなものです。地上で使用していた肉体という表現機関を破壊されて分別を失った魂を一体なぜ私たちが癒してあげねばならないのでしょうか。

 

 もしも私たちに愛の心・大霊の愛が私たちを通して表現されなかったら、こうして同じ大霊の子である地上の皆さんと交わるようなことはしていないでしょう。

 

霊界にとっての迷惑はさておいても、地上での戦争を正当化することが許されるわけがありません。物質的な面にかぎっても、ただ破壊するのみです。霊界にとっても正当化の根拠がありません。なぜならば、神の摂理への干渉にほかならないからです。霊はその機が熟した時に肉体から離れるべきであるとの摂理に、よくも平気で逆らえるものだと呆れます。

 

 皆さんはかくあるべきという原理を何としてでも擁護しなくてはなりません。分別のない人たちに霊の仕事の邪魔を許してはなりません。ご存知でしょうが、進歩と平和と調和を求めて戦う霊団の向こうを張って、それを阻止せんとする組織的な活動をしている邪霊集団もいるのです。

 

 殺意が芽生えた時、理性が去ります。人間には神性が宿っていると同時に、動物進化の名残としての獣性もあります。人間としての向上進化というのは、その獣性を抑制し神性をより多く発揮できるようになることです。獣性が優勢になれば戦争と衝突と殺人が横行します。神性が発揮され、お互いに援助しあうようになれば、平和と調和と豊かさが得られます。

 

地上世界を国別、民族別に考えてはなりません。すべてが大霊の一部であることを教えないといけません。

忍耐強い努力と犠牲を払わないことには、これからも数々の戦争がおきることでしょう。タネを蒔いてしまった以上は、その産物を刈り取らなくてはなりません。因果律はごまかせないのです。流血の争いというタネを蒔いておいて平和という収穫は刈り取れません。他国を物理的に支配せんとする欲望の張り合いをしながら、その必然の苦い結果を逃れるわけにはまいりません。

 

愛のタネを蒔けば愛が実ります。平和のタネを蒔けば平和が実ります。互助のタネを地上の至るところに蒔いておけば、やがて互助の花が咲き乱れます。

 

単純な真理なのです。あまりに単純すぎるために、かえって地上の“お偉方”を当惑させるのです。Pp182-186

 

戦争の弊害について語る彼の言葉はこれまでの穏やかな語り口と比較し厳しい、彼の人類に対する愛と優しさが滲み出ています。戦争による犠牲者の増加は人間界だけでなく霊界でも後始末に大変のようです。人間は今もいがみ合いと競争を続けています。神(大霊)の摂理に人々が目覚めることの難しさと同時に忍耐強く努力する事、それが平和をもたらすのだと言うのです。

 

 

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輪読後の雑談です。やはり隣の共産主義国が話題になりました。

 

・現在の中国はわが国と比較しても市民に自由がないように見える、人権抑圧など。

自由主義諸国では市民の権利が強調され自由の行き過ぎが見られる、ドラッグなど。

・最後は、スピリチュアリズムの国があれば・・・、中庸な国が良いなど。

日本は結構中庸な国ではないかとの意見があり、この場は皆さんバランス良く納まりました♪

 

共産主義の唯物思想が近代中国を発展させたのは事実ですが、それが近年の過剰な自己中心的政策から、他国への威嚇的外交と国内の人権問題に表れているようです。

古代中国において孔子儒教を広めました。儒教は徳(仁・義・礼・智・信)=倫理の教えです。先祖を大事にしてきた文化を持つ国が、それを迷信として簡単に捨て去ることができるのか、まだまだ混乱が続くようですね。

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次回 第133回 心のサークル お知らせ

 

 

【と き】  2021年 12月19日(日)、14時~17時 

【ところ】 仙台市シルバーセンター 5F

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(11)』 8章

【持ち物】 上記書籍をご持参ください。

      <書籍が手に入らない場合はお声がけください。資料作ります。>

【参加費】 喜捨

【参加者】 シルバー・バーチの霊訓に関心があり、向上進化を目指す方どなたでも。

 日常を離れた空間で、ともに学びましょう!

新しく参加希望の方は、本ブログコメント又は下のメール宛へご連絡頂けますと幸いです。お気軽にお尋ね下さい。

【メールアドレス】 kokoronosakuru@gmail.com