心のサークル(blog版)

心のサークルは、スピリチュアリズムを学べますが、オープンな初心者向です。

第140回 心のサークル報告

【と き】  2022年7月10日(日)、14時~17時

【ところ】  仙台シルバーセンター+zoom

【参加者】 進行:US、記録:UH

US、WM、HM、Su、SK 、TN、IM、 ST、UH  以上9名

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(12)』の読書会

 

 

春が過ぎ、梅雨は意外な短さでした。毎年各地で起こる洪水も今年は少ないようです。そして、夏の暑さがすでに各地で記録されています。地球は太陽の周りを自転しながら公転し、季節は確実に変化し、毎年がその繰り返しです。しかし、毎日も毎年も同じようで違います。同じ日は一日としてありません。そして今日という日はもう来ません。永遠なる時の流れと生命の時間は糾える縄のごとく時空の間を彷徨いながら光へと進んでいるのかも知れません。

 

今回のサークルは会場5名、ZOOM参加4名で開催されました。

いつもの様に主催者であるUSさんのシルバー・バーチの祈りの後、輪読が始まります。

 

第八章 神

(1) 神とは宇宙の自然法則です。物的世界と霊的世界との区別なく、全生命の背後に存在する創造的エネルギーです。完全なる愛であり完全なる叡智です。神は宇宙のすみずみまで行きわたっております。人間に知られている小さな物的宇宙だけではありません。

まだ知られていない、より大きな宇宙にも瀰漫(びまん)しております。

 

◇会場から、「最近の天候が一日の内でも晴れ・曇り・雨と激しく変化しているが、人間界が反映されているようだ」との声がありました。

最近、日本だけでなく世界の情勢も激しく変化しています。何が正しくて何が間違いなのか、正義感は理解できるが個人の現実生活に影響を及ぼすようなことには許容範囲があるなど。理性と感情で心が揺れ動くのが現実社会を生きる人間です。物質世界の価値観は強者と弱者の戦いでもあるようです。しかし宇宙の自然法則に目を向けると・・・太陽も月も星も太古から続く大きな流れには何の変化もない・・・ことに気づかされます。時には空を見上げることかも知れません。

 

 

(4) 完全が存在する一方には不完全も存在します。しかしその不完全も完全の種子を宿しております。完全も不完全から生まれるのです。完全は完全から生まれるのではありません。不完全から生まれるのです。

 

◇芸術家が「満足した作品が出来たら死んでも良い」という話を聞いたことがあります。人間は不完全であるが故に不完全な作品を生み出す。それ故次々に多くの作品を創作するしかないのでしょう。しかしその美への追及の努力を惜しまない人間が尊敬を集めるようです。神のみが完全である。不完全な人間が完全なる神を求め進化していく道に「霊性進化の道」と言われる長い道があると言われます。それなら歩いてみたいと思うのです。

 

 

(5) 神は法則です。万物を支配する法則です。法則が万物を支配しているのです。宇宙のどこにも法則の支配を受けないものは存在しません。地震、嵐、稲妻―こうしたものの存在が地球上の人間の頭脳を悩ませていることは私も承知しております。しかしそれらもみな宇宙の現象の一部です。天体そのものも進化しているのです。この天体上で生を営んでいる生命が進化しているのと同じです。物質の世界は完全からはほど遠い存在です。そしてその完全はいつまでも達成されることはありません。より高く、あくまでも高く進化していくものだからです。

 

◇「神は法則です」の言葉に、人は一見無機質的な神を想像しそうですが、その人間の想像をはるかに超えたのが完全なる神の存在です。 S.Bは「神は宇宙の大霊です。神は大生命です。神は大愛です。神は全存在です。僕(しもべ)にすぎないわれわれがどうして主人(あるじ)を知ることができましょう」と言います。そして、すべての存在は進化している途中であると言います。神は遥かに大きな存在ですが・・・身近な存在でもあるようです。

 

 

(10) 法則は完全です。しかしあなたは不完全であり、したがって完全な法則があなたを通して働けないから、あなたを通して顕現している法則が完全でないことになります。あなたが完全に近づけば近づくほど、完全な法則がより多くあなたを通して顕現することになります。こう考えるとよろしい。光と鏡があって、鏡が光を反射している。鏡が粗末であれば光のすべてを反射することができない。その鏡を磨いて立派なものにすれば、それだけ多くの光を反射するようになります。

 

◇会場から「鏡を磨くためには、行動が大事なのだ」と言う声がありました。人間の鏡はどこにあるのか?心でしょうか魂でしょうか。その心と魂を磨くには明るく正しい思考と行いを続けることしかありません。それを身体に沁み込ませると言います。それには勇気も必要です。現代人は直ぐにせっかちに、これとあれとなど考えますが、静かに・・・何ごともゆっくり歩くことが大事だと自戒を込めて思うのです。

 

 

(12) 神は愛を通してのみ働くのではありません。憎しみを通しても働きます。晴天だけではなく嵐も法則の支配を受けます。健康だけではなく病気を通しても働きます。晴天の日だけ神に感謝し、雨の日は感謝しないものでしょうか。太古の人間は神というものを自分たちの考える善性の権化であらしめたいとの発想から(その反対である)悪魔の存在を想定しました。稲妻や雷鳴の中に自分たちの創造する神のせいにしたくないものを感じ取ったのです。

    

◇神は愛であり憎しみでもある。太陽の光であり夜の暗闇でもある。その二面性を私たちは善悪と区別して明るく正しいことだけを神として敬ってきた歴史があります。それが宗教の教えでもありました。しかし神の完全とは・・・すべて・・・それを理解することだとS.Bは言います。

 

 

(13) 神とは法則です。全生命を支配する法則なのです。その法則を離れては何も存在できません。あなた方が憎しみと呼んでいるものは未熟な魂の表現にすぎません。その魂も完全な法則の中に存在しておりますが、現段階においては判断が歪み、正しく使用すれば愛となるべき性質を最低の形で表現しているまでのことです。愛と憎しみは表裏一体です。愛という形で表現できるエネルギーは、憎しみを表現する時に使用するエネルギーと同じものなのです。

 

(14) 善なるもの、聖なるもの、美なるもの、愛、叡智、そのほか人生の明るい側面だけに神が宿っているかのように考える旧式の思想は棄てなければいけません。神の表現をそのように限定すれば、もはや絶対神が絶対ではなくなります。それは条件つきの神、限定された霊となります。絶対神の本質は無限・全智・全能・不可変・不易であり、それが法則となって絶え間なく機能しているのです。

 

(17) 人間的存在としての神は人間がこしらえたもの以外には存在しません。人間的存在としての悪魔も人間がこしらえたもの以外には存在しません。黄金色に輝く天国も、火焔もうもうたる地獄も存在しません。そうしたものは全て、視野を限られた人間の創造的産物にすぎません。神は法則なのです。それさえ理解すれば、人生の最大の秘密を学んだことになります。なぜなら、世の中が不変にして不可変、全知全能の法則によって治められていることを知れば、絶対的公正が間違いなく存在し、宇宙の創造活動の大機構の中にあって一人として忘れ去られることがないことを知ることになるからです。

 

◇13・14・17は同じ流れですのでまとめました。この章では何度も「神は法則です」と出てきます。人は神を人間に似せて創りました。その方が説明しやすいし都合が良かったのです。悪いことをしない教えを伝える必要があった、そう宗教的倫理教育です。

しかし今、もう一段上の次元へ上り、静かに・・・宗教的ではなく・・・私にとっての「神を考える」その時が来ている。・・・それを理解すれば「人生の最大の秘密」を学んだことになるのだと・・・そうS.Bは言います。

 

 

(20) 五感に束縛されているかぎり、神の存在、言いかえれば神の法則の働きを理解することは不可能です。その限界ゆえに法則の働きが不完全に見えることがあるかも知れませんが、知識と理解力が増し、より深い叡智をもって同じ問題を眺めれば、それまでの捉え方が間違っていたことに気づくようになります。物質の世界は進化の途上にあります。その過程の一環として時には静かな、時には激動を伴った、さまざまな発展的現象があります。それは地球を形成していくための絶え間ない自然力の作用と反作用の現われです。常に照合と再照合が行われるのです。存在していくための手段として、その二つの作用は欠かせない要素です。それは実に複雑です。

 

◇人間の肉体は五感で感じた情報を脳に伝え、脳の判断と指令で行動します。それが現代科学の思考ですが、それでは神の存在は理解できないと言います。霊訓には、神は霊であり霊は人間の身体にも宿っており、それが本来のあなたですとあります。霊性スピリチュアリティも同じです。

平安鎌倉時代神道家・卜部兼友は『神道秘録』で神道を「円満虚無霊性を守る道」と記し、神道の「神は神に超ゆる神なり」(ウイキペディア「霊性」から引用)と記しています。「円満虚無霊性」とは「すべてがありすべてがない状態」。そして神とは「神を超える神」と言うのでしょうか。それは完全なる神に近い概念かも知れません。

これまで書き込んだ内容から皆様は大体想像されていると思いますが、神の理解、それは野性的直観に近いのかもしれません。そして物質世界は経験を繰り返し進化していくのだとS.B は言います。「人生の最大の秘密」を学ぶことは簡単ではないようですね。

 

 

次回 第141回 心のサークル お知らせ

 

 

【と き】  2022年 8月21日(日)、14時~17時 

【ところ】 ZOOMによるリモート開催に変更いたします。

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(12)』 9章

【持ち物】 上記書籍をご準備ください。

      <書籍が手に入らない場合はお声がけください。資料作ります。>

【参加費】 喜捨

【参加者】 シルバー・バーチの霊訓に関心があり、向上進化を目指す方どなたでも。

 日常を離れた空間で、ともに学びましょう!

新しく参加希望の方は、本ブログコメント又は下のメール宛へご連絡頂けますと幸いです。お気軽にお尋ね下さい。

【メールアドレス】 kokoronosakuru@gmail.com