心のサークル(blog版)

心のサークルは、スピリチュアリズムを学べますが、オープンな初心者向です。

第54回 心のサークル 報告

 

 

【と き】 2015年2月22日(日)、14時~17時

【ところ】 ハーモニーサロンM

【参加者】 進行:US、記録:AN

      IK、SK、ST、  以上5名

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(4)』の読書会:9章・10章、談話

 

 昨今のさまざまな事件や闘争は、酷さを増しながら止むことを知りません。そのうえ残念ながら被害者としても加害者としても、少なからず子供が加わっております。これまでの長い歴史の中で、多くの先人たちは経験からその要因を探り、解決のための思索を幾度となく巡らしてきたことと思います。しかし今もなお悲惨な状況は変わっておりません。人間とは…、人間だもの…、と自問自答をするばかり。

今回のシルバーバーチの訓えは、その要因の一つとして、子供と宗教や教育の関連性について分かりやすく説明されております。吸水性に優れたスポンジのような子供時代をいかに過ごすべきか。それはすべて保護者や先生、とり巻く社会に掛かっております。これまでの気付いた者たちの、地道な努力の積み重ねではまだまだ足りないのでしょうか。今の大人も昔は子供。支えられて大きくなりました。ならば神の分身であり、純粋で弱き者であり、未来を背負っている子供たちのために、我々も尽力させていただきましょう!

 

≪ 9章 宗教の本質と子供の宗教教育のあり方 ≫ より抜粋

◆宗教の定義とは?

「宗教とは同胞に奉仕することによって、互いの親である神に奉仕することです。本来の宗教は地上の世俗的概念とはほとんど何の関係もありません。人間の魂に内在する神性を地上生活において発揮させるものでなければなりません。自分一人の世界に閉じこもらずに、広く同胞のために自分を役立てるように導くものでなければなりません」

 

「地上にはあまりに多くの世俗的宗教が存在し、それぞれに異なった教えを説いておりますが、その宗教が最も大事にしてきたものは実質的には何の価値もありません。流血、虐待、手足の切断、火刑といった狂気の沙汰まで生んだ教義・信条への忠誠心は、人間の霊性を一インチたりとも増しておりません。逆に人類を分裂させ、障壁をこしらえ、国家間はては家族間にも無用の対立関係を生みました。私が宗教的建造物や俗に言う宗教に価値を認めない理由はそこにあります」

 

◆子供の宗教のあり方について

「今日の子供は明日の大人です。意義ある社会の一員として、社会のため人類のために貢献できる人物に育てるための知識を授けることが教育の根本義です。それには何よりもまず、宇宙の摂理がいかなるものであるかを説いてやり、人間が有する偉大な可能性を教え、それを自分自身の生活と、地域社会に役立てるために開発するよう指導してやらねばなりません」

 

「子供は感受性が強いものです。また、知能的には教えられたことが真理であるかどうかを判断することはできません。とても従順ですから、教えられたことは何もかも本当のことと信じてしまいます。そして潜在意識に印象付けられ、子供のその後の思想を築いてゆく土台となるのです。その意味で、筋の通らぬ勝手な訓えを説く宗教家は、動機がどうあろうと、人類とその文明の将来に大きな障害を築いていくことになり、罪を犯していることになります」

 

「子供に様々な可能性が宿されていることを知らない人、霊的真理に通じていない人、子供が霊的存在であり神の子であることを知らない人、宇宙における人間の位置を理解していない人――こうした人に育てられた子供は健全な精神的発育を阻害されます」

 

「宗教とは個々の魂が人生のあらゆる闘いに堂々と対処し、克服していく上での指導原理である以上、教育上極めて重大な意義を有することは明らかです。子供の一人ひとりが神の一部であり、本質的に霊的存在であるからには“自由”がもたらすあらゆる恵みを受けて生きるように意図されております」」

 

「宗教についての正しい真理を教わった子供は、自由闊達に成長します。間違った教義を教え込むことは、宗教的観点、教育的観点からみても、その子にとって何の益にもなりません。いつかきっと反発を覚える時期がまいります。教え込んだ人たちに背を向けるようになります」

 

「宗教についての真実を申せば、真理のすべてを説いている宗教などありえません。どの宗教も、真理の光のほんの一条しか見ておりません。しかも、その一条の光すら歪められねつ造されております」

 

「子供には宗教とは、他人のために自分を役立てること、ややこしい教義に捉われることなく、真面目で無欲の生活を送り、自分が生活している社会のために尽くすこと、それが神に対して真に忠実に生きるという意味であることを教えてやらねばなりません」

 

≪ 10章 シルバーバーチの祈り ≫ より一部抜粋

◎【人間の神性を讃える祈り】  詳細は書籍本文をご覧ください。

◎【相互扶助の尊さを讃える祈り】  詳細は書籍本文をご覧ください。

 

シルバーバーチは祈りの後、サークルのメンバーに向かって次のように説いた

「私たちの訓えの根本は“Service”の一語に尽きます。地上の悪弊(癌)の一つである利己主義に対して、私たちは永遠の宣戦を布告しております。戦争、流血、混乱、破壊へと導くところの物質万能主義を打ち砕かんと努力しております。そして、お互いがお互いのために自分を役立てるようになって頂きたい」

 

「人間の一人ひとりが同じ全体の一部であり、人類のすべてに神の霊が流れている――その意味において万人が神のもとにおいて平等である――その本性に関するかぎり平等である、という認識を広める必要があります」

 

「霊の世界の働きかけに応じて働く人々、持てる才能を霊団に委ねる人々は、自分を捨てることによって自分が得をしていることに気付くはずです。それは収賄行為やご利益目当ての行為ではありません。因果律の作用に他なりません。すなわち、最も多く施す者が最も多く授かる、ということです」

 

 

*進行役 Uさんのコメント*

  

「信仰というと宗教と結び付けて考えやすいが、愛と信仰は、神の前に必須の要素であると言える。

 信仰あっての宗教であるが、愛なくしては片手落ちである。そこにシルバー・バーチの霊訓では、宗教をserviceと捉える本質があるように思える。以下は、ガイドとの対話25=愛と信仰=から転載する。

 

とても大きなテーマです。

愛なくして信仰を語らず。

信仰なくして愛を語らず。

ともに不可分のものです。

神によらぬ愛は、低次元の愛です。

信仰の無い愛は、よりエゴに利己性に基づく愛です。

しかし、信仰だけでは、これも利己的です。

利他愛を示さなくては、冷ややかな信仰、暖かみの無い信仰になるでしょう。

人を助けてこそ信仰の意味があります。

ともに深め、高め、絶対性に向かって強固にしていかなくてはなりません。

人を思うとき、真の愛、慈愛があれば、神に跪く敬虔さが生まれます。

その気持ちを大切にしてください。

いつまでも。

どこにいても。

誰に対しても。

どのような時でも。

信仰心に基づく愛があれば、不滅不朽です。」 

 

  

 

~ 次回 “第55回 心のサークル”のご案内 ~

【と き】 2015年3月15日(日)、14時~17時  

【ところ】 ハーモニーサロンM(仙台市青葉区宮町3-6-46)

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(5)』の読書会:1章、談話

【持ち物】 上記書籍をご持参ください。

【参加費】 無料

【参加者】 シルバー・バーチの霊訓に関心があり、向上進化を目指す方どなたでも。

     日常を離れた空間で、ともに学びましょう!

*参加希望の方はご連絡頂けますと幸いです。お気軽にお尋ね下さい。

           Tel/ 022-398-3540(荒川)