心のサークル(blog版)

心のサークルは、スピリチュアリズムを学べますが、オープンな初心者向です。

第66回 心のサークル 報告

 

【と き】 2016年2月28日(日)、14時~17時

【ところ】 ハーモニーサロンM 

【参加者】 進行:US、記録:AN

      IK、SK、ST、SN    以上6名

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(5)』の読書会:12章、談話

 

今日本では、憲法第9条について大いに議論を呼んでいるが、シルバーバーチの霊訓が書かれた当時においてもやはり参戦や兵役忌避ということが議論の的になっていたようだ。このことについて、シルバーバーチは「常に道義心――魂の奥の神の声――が各自の行為の唯一の審判官である」と説き、「従ってその結果に対しては各自が責任を取らねばならない」と主張する。さらに詳細は今回の12章で語られている。

 そもそも戦争はなぜ起きるのか?――その目的の多くは覇権にからむ経済的なものではないだろうか。過去の幾多の戦争体験を通して、多少なりとも学んだはずの現代人は、戦争を阻止すべく方向を向いているようにも見える、が、大いに危うさを感じてしまう。今現在戦争状態の国は少なくないし、着の身着のままで助けを求め彷徨する難民に対しても非道な対応が報じられている。もしもそれが自分の身内や友人だったら……。人道的精神から物資は供給しても、テロなどの脅威から自国を守るために排他的感情が優勢になる。言うなれば愛よりも恐怖心が勝ってしまうということか。

 いずれ人間はこの世を卒業(死)しなければならない。卒業までの残された人生をいかに生きるべきか、魂に問い続ける日々でありたい。

 

≪ 12章 参戦拒否は是か否か ≫ より抜粋、引用

◆兵役参加をスピリチュアリズムから見ると

「もしも兵役に喜んで参加し、必要とあらば相手を殺めることも辞さない人が、自分はそうすることによって世界のために貢献しているのだと確信しているのであれば、その人を咎める者は霊の世界に一人もいません。戦争参加を拒否する人間と、一種の奉仕的精神から敵を殺す覚悟と同時に、いざとなればわが身を犠牲にする覚悟をもって戦場へ赴く人間とは、私たちの世界から見て上下の差はありません。動機が最も優先的に考慮されるのです」

 

「私どもは、地上人類は完全に道を間違えたという認識に立っております。そこで、何とかしてまともな道に引き戻そうと努力しているところです。しかし幾十億の人間がおり、みな成長段階も違えば進歩の速度も違い、進化の程度も違います。神は人間各自に決して誤ることのない判断の指標、すなわち“道義心”というものを与えています。各自の取るべき手段を判断する力――自分にとって正しいか間違っているかを見分ける力は例外なく具わっております」

 

「すべての言い訳、すべての恐れや卑怯な考えを棄てて自分一人になり、それまでの自分の霊的進化によって培われた良心の声に耳を傾ければよいのです。瞬間的に解答を出します。それは魂に宿る神の声であり、あなたの絶対に誤ることのない判断基準です」

 

◆「戦うことは正しいことだと思いますか?」という質問に対して

「私は常々たった一つのこと――“動機”は何か――が一番大切だとお教えしております。そうすることが誰かのためになるのであれば、いかなる分野であろうと、良心が正しいと命じるままに実行なさることです。私個人の気持ちとしては生命を奪いあう行為はあってほしくないと思います。生命は神のものだからです。すべからく、自分の魂の中の最高の声に従って行動なされば良いのです。流血の手段によっても一時的な解決は得られますが、永続的な平和はえられません。殺し合うことが唯一の解決手段ではないことを忘れないでください」

 

◆臆病な人の自殺と自己犠牲的な自殺について

「同じ自殺行為でも進化の程度によってその意味が異なると観ています。臆病であるがゆえに自殺という手段で責任を逃れようとする人が多くいますが、逃れられるものではありません。死んでもなお、その責任に直面させられます。しかし、行為そのものは間違っていても、そうすることが愛する者にとって唯一の、そして最良の方法であると信じて自分を犠牲にする人もいます。そういう人を卑怯な臆病者と同じレベルで扱ってはなりません。大切なのは“動機”です」

 

「不治の病に苦しむ人が、周りの人(妻)に迷惑をかけたくないとの考えから自殺をしたのは間違いです。愛する妻に自由を与えてやりたいと思ったのかもしれません。しかし真の愛はそれを重荷と思うようなものではないはずです。ですが、その動機は誠実です。一生懸命考えた挙句に、そうすることが妻への最良の思いやりだと思って実行したことであって、決して弱虫だったのではありません」

 

シルバーバーチからの励ましのメッセージ

「私は常にあなた方地上の人間とは異なる規準で判断しております。私たちの規準は顕と幽のあらゆる生活の側面に適用できる永遠に不変の規準です。その日その日の気まぐれな規準で判断しているあなた方の判断は歪められがちです」

 

「私たちはそうした地上の日常の変転極まりないパノラマの背後に、永遠不変の原理を見ているのです。どうかその事実から勇気を得て下さい。そこにインスピレーションと力とを見出し、幾世紀にもわたって善意の人々が夢見てきた真理の実現のために働き続けて下さい。その善意の人々は刻苦勉励してあなた方の世代へ自由の松明(たいまつ)を手渡してくれたのです。今あなた方はその松明に新たな炎を灯さなくてはならないのです」

 

 

 

 

~ 次回 “第67回 心のサークル”のご案内 ~

【と き】  2016年3月20日(日)、14時~17時 

      ( 2016年4月以降は会場が変わります) 

【ところ】 ハーモニーサロンM(仙台市青葉区宮町3-6-46)

【内 容】 『シルバー・バーチの霊訓(5)』の読書会:13章、談話

【持ち物】 上記書籍をご持参ください。

【参加費】 無料

【参加者】 シルバー・バーチの霊訓に関心があり、向上進化を目指す方どなたでも。

     日常を離れた空間で、ともに学びましょう!

参加希望の方はご連絡頂けますと幸いです。お気軽にお尋ね下さい。

           Tel/ 022-398-3540(荒川)